2009/11/05

月齢1.9の月と東京タワー?

 EOS Kiss X3の発売が発表される前に買ったEOS Kiss Fで撮ってみました。
X3発売が発表されたあとFの価格が少し上がったんですが、どうしてなんだろう?

 GX200も使いこなせていないのにデジイチを何で買ったのかというと、対角魚眼レンズで日食中の雲や空の様子、シャドーコーンの撮影をしたかったからです。それに、魚眼レンズでしし座流星群も撮ろうなどと夢が膨らんで、さらにX2よりも高感度撮影時のノイズが少ないなどと書かれている記事も読んでしまい、ついつい買ってしまいました。

Newmoon1  いつか地球照をきれいに撮ってみたいので、練習のために月の写真を撮ってみました。
この日は月齢1.9で、翌日が地球照撮影のねらい目でしたが、会議が長引いて月を見ることも出来ませんでした。冬になると空気が澄んでくるので、地球照を撮るならこれからですかね。
ちなみに、月の右側にあるタワーは東京タワーではありません。一目瞭然ですけど。

*写真の露出時間を間違えいたので訂正しました(11/6)

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2009/10/10

幻日(げんじつ)

  船に乗っていると普段なかなかお目にかかれない光景を見ることができます。200頭くらいのイルカの群泳とか、3つの竜巻の同時発生とか、龍の巣とか!

Genjitsu  ちょっと古いですが写真は2006年の11月下旬に奄美大島の西方の黒潮上を航海中に撮ったものです。美しい雲です。
左側の雲の向こうに太陽があり、右側の雲に幻日が虹色に光って見えます。

 幻日が出現する条件は太陽から22度くらい離れているところに、六角柱の氷晶がある雲があるとき、ということみたいです。六角柱の氷晶がある雲は対流圏上層の巻雲、巻層雲、巻積雲です。

 写真には幻日が映ってる巻雲、太陽を隠している巻積雲(多分)、その下に積雲、右には積乱雲と色々な雲があり、さらに積乱雲の下ではスコールが降っています。陸ではこうやって雲を見渡せることって少ないので、こういう光景を見ると船に乗っていて良かった~と得した気分になります。

 観測点の間を移動中の船は前方にスコールがあっても避けずに突っ込むことが多いです。作業中の場合、ブリッジから放送で「まもなくスコールにはいりま~す」と言ってくれる場合もありますが、どちらかというと予告無しにスコールに突っ込むことが多いです。以前、T大のH丸で四国沖を航行中、何の放送も無くスコールに突っ込んだら雨ではなくて雹が降ってきて大騒ぎになったことがありました。上から落ちてくるだけならヘルメットをかぶっているのでマシなのですが、船が14ノットくらい(7m/sec)で航走していたため雹が横から当たってくるものだから、顔に当たって痛かったです。大事な観測機器を甲板に置き去りにして逃げました。

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2009/10/03

桜島爆発!

 鹿児島では、台風でもない日に窓が「ばふっ!ビリビリッ」と鳴ったら桜島が爆発したと思って間違いないです。爆発とは爆発的噴火のことで、空振をともなう噴火をこう呼びます。

  今日も16時45分頃に、この数ヶ月に無いほどハデに窓が鳴りました。 最近は昭和火口の爆発が多かったのですが、久しぶりに南岳火口が爆発しました(気象庁の火山情報によると2月22日以来だそうです)。

 写真を撮Sakurajimaりたい場合はこの空振から5分間が勝負です。気象条件にもよりますが、噴火から5分以上たつと噴煙が風に流されてしまうのと同時に、火山灰の重さで噴煙の高さも低くなってしまうからです。また、噴煙のモコモコ感もぼやけてしまいます。

 上の写真は爆発の3分後の16時48分のものです。桜島の標高は約1100mですので、噴煙は3000mくらいまで上がっています(気象庁の火山情報でも3000mと発表されました)。

 下の写真は爆発の9分後の16時54分のものです。写真を撮る場所を移動してしまったので、左の写真 の比較は単純にはできませんが、噴煙も低くなり、風に流されているのがわかります(鹿児島市の対岸の大隅半島方面に流れています)。

Sakurajima2

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2009/08/02

日食をコンデジで撮影

 日食見られました。
 でも、第二接触開始直後に雲に隠されてしまいました。第二接触直後に数秒だけ、雲越しにコロナが見えました。

Part_eclipse  写真は食分0.7の時の太陽です。感光して現像したミニコピーフィルムHRⅡを二枚重ねにしたフィルター+OLYMPUS μ1030SWで撮影しました。デジイチとGX200は別の写真撮影に使っていたため、スナップ感覚でμで撮ったのです。周りでも撮影している人がいたので、フラッシュ部はアルミホイルで隠しました。日食めがねをフィルター代わりにするよりも、ミニコピーフィルムの方がきれいに撮れました。

 目の前でみるみる雲が湧いて出てくるのを初めて見ました。太平洋高気圧が弱かったのもありますが、もともとこの海域は水蒸気が多いので、日食雲の出現を予想はしていました。でも実際に曇られるとちょっと悔しいですね。数秒だけでもコロナが見えたので、一勝一引き分けということにしておきます(一勝は1995年カンボジアです)。

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2009/07/18

日食をコンデジで撮影する

 いよいよですね。このブログもなんだか中途半端なまま本番を迎えることになりました。私は海上で観測します。

 観望派の私でも部分日食を見ているうちにちょっと撮影してみたくなるのではないかと思い、簡単撮影法を試してみました。使ったのはVixenの日食グラス+OLYMPUS μ1030SWです。Vixenの日食グラスは表側の保護フィルムがあると太陽が滲みやすいようなので、保護フィルムははがしました。レンズにフィルターをピタリとつけて隙間が出来ないように手で押さえながら撮影します。

Sun  面倒くさいのでカメラの設定はぜんぶオートです。そのほうが風景も撮りやすいです。ズームは光学ズームの範囲です。左の写真はオート設定だけどフラッシュはいらないだろうと思って、フラッシュをOFFにしたら露出時間が長くなってこの有様に。右の写真はフラッシュをたいて撮ったので露出時間が短く、上手く写りました。

 これくらいいけるなら、部分日食に限らず皆既中もコンデジで撮れそうです。クオリティーの高さはもとめない写真なのでこれで十分です。周りに真剣に日食撮影を行っている人がいる場合、フラッシュを焚くと撮影の邪魔になってしまうので、フラッシュ部分を指などでふさぐと良いでしょう。

 FUJIFILMのミニコピーHRⅡで作った目視用フィルター(フィルムは2枚重ね)でも、Vixenのと同じ様な感じに撮れました。紙製の日食めがねでも出来ると思いますが、風でぴらぴらしてしまい扱いにくいかも。でも工夫すれば大丈夫そうです。

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2009/06/28

太陽の目視観測グッズ

Megane  私が小学生の頃、理科の教材で太陽めがねというものが配られました。今では超危険物扱いの黒いプラスチック製のものです。太陽めがね越しに赤外線リモコンをデジカメで撮るとはっきり写りました(赤外線がばっちり通るということです)。

 1995年にカンボジアのアンコールワットで日食を見たときに使ったのは富士フィルムのミニコピーフィルムHRⅡを太陽で感光して現像したものです。こちらは銀粒子を蒸着してあるので赤外線を通しませんが、太陽の目視観測用のフィルターには劣るそうです。これ1枚だとややまぶしいので2枚重ねてスライドケースに入れて使いました。

Solarfilter  今回もミニコピーでと思っていたのですが、巷には1995年には見当たらなかった「日食グラス」や「日食メガネ」が出回っているので使ってみることにしました。そこで望遠鏡や双眼鏡の対物レンズ側につけるアストロソーラーフィルム、スターゲイズの日食メガネとシートを購入しました。世界天文年2009日本委員会公認の日食グラスは\1,500と高めなので購入しませんでした。部分日食中は周囲の様子や明るさの変化が気になって、実際には長時間太陽を見続けるということは無いので\400くらいの日食メガネがお手頃ですね。

 しかしその後、Vixen日食グラス(国立天文台版)を知人から頂きました。丈夫にできていて、両端の穴に輪ゴムを通して耳に掛けると超怪しげな戦隊ヒーロー風になる感じがイイです。ただ、Vixenの日食グラスは保護用のフィルムのシワのせいで太陽が滲んで見えます。保護フィルムを切り取ってしまおうかな。

 職場で「日食、日食」と騒いでいるせいか、子持ちの同僚から観測方法について相談されることがあります。一番多いのが「日食グラスを家族分そろえるとお金がかかってしまう。本当に必要か」です。こういう方には日食メガネを紹介し、あとは直径1mmくらいのピンホールで太陽を投影する方法や、同じくピンホール効果で木漏れ日が三日月型になるのを見るなどを紹介しています。でも、木漏れ日が三日月型になると言っても信じてくれない人が多いです。他には、洗面器に水をはって水面に写る太陽を見るという方法もあります。

 などと紹介していたら「お礼に」アイソテック社製の太陽・日食観察メガネを頂きました。これは減光フィルムを使ったもので安全性の検証結果が星ナビ7月号に紹介されています。
・・・どれにしようかな状態になってきました。

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2009/06/20

エルニーニョ現象と台風

 気象庁が6月10日に発表したエルニーニョ監視速報によると、これから夏までの間にエルニーニョ現象が発生する可能性が高いとのことです。

 前回のエルニーニョ現象は2002年春から2002年と2003年にまたがる冬でした。エルニーニョ現象が発生すると大気の循環が変化し気圧配置が平年と変わるので、日本の天候にも影響が出ます。

 気象庁の「異常気象レポート2005」によると1971年~2004年の気象データの統計的解析からエルニーニョ現象年は、夏(6月~8月)の南西諸島の日照時間は少ない(45%)~平年並み(40%)、降水量は平年並み(63%)~多い(21%)傾向があるとのことです。梅雨明けも沖縄を除いて平年並み~遅い傾向とのこと。確かに、2002年の九州南部の梅雨明けは平年より8日遅い7月21日、奄美地方は平年より2日遅い6月30日でした。

 エルニーニョ現象と台風については1951年~2001年のデータの統計的解析が行われています。この解析は3ヶ月単位の季節別に行われており、夏季は6月~8月です。夏季の台風発生数(月平均値)はエルニーニョ現象年と平年では有意な差がないが、7月~9月の月平均値で比較するとエルニーニョ現象年は平年より有意に少ないとのことです(少ないと言っても数値的には0.8個くらいです)。台風の発生位置は、エルニーニョ現象年の夏季は平年よりも南にずれ、夏季と秋季(9~11月)をあわせた平均位置は平年より南東にずれます。日本本土への接近数はエルニーニョ現象年と平年で有意な差は無いそうです。

 この先、エルニーニョ現象が発生するとなると、南西諸島や南九州は梅雨明けが遅れ、曇る可能性は平年並みかそれ以上ということでしょう。台風の発生位置については図11.の2002年を見ると北西太平洋の東部では確かに他の年より南で発生していますが、1ヶ月分のデータしかプロットしていないので何とも言えません。とはいえ、発生した台風の全てが南西諸島や南九州に接近しているという・・・不吉な予感がしますが、星を見始めて27年、見ようと決めて行動した天文現象は全て見ることが出来ているという自分の強運を信じるのみです。

*「異常気象レポート2005」は気象庁のWebで公開されています。エルニーニョ現象については次の本が参考になります。
気象ブックス007 「エルニーニョ現象を学ぶ」:佐伯理郎著、成山堂書店

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2009/05/23

7月の台風経路

 東京台風センター(気象庁)から入手した台風経路データから、2000年~2008年の台風経路を図にしました。発生場所を○で示し、旬別に色分けしてあります。

Tptrack  発生点に旬別の傾向はありませんが、年によって発生海域や経路が異なります。2000年、2002年、2007年の台風はすべて日本に接近していますが、2003年、2006年のように日本には接近しない年もあります。気圧配置や偏西風、海水温分布などが年によって異なるからでしょう。

 過去50年間の台風の統計的な解析などでは日本近くの皆既帯付近の台風通過頻度は30%~50%になっていますが、悲観することはありません。台風が発生しても日本に接近しない場合もあるのですから。

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2009/05/14

7月の旬別の台風発生点

 東京台風センター(気象庁)から入手した1951年~2008年の台風の経路データから、台風のもとになった熱帯性低気圧の発生場所を旬別にプロットしてみました。

Tpbirth  海面水温の高温域が北に拡大するにしたがって発生海域も北に広がる、という予想通りの結果になりました。図の点で発生した熱低がどっちに進むかは貿易風や偏西風、気圧配置次第です。 

 昨年と一昨年の7月の台風を調べると、2008年は発生した2個ともが台湾を通過して中国大陸に上陸し、2007年は3個中2個が日本に上陸しています。
2009年はどうなるんでしょう?どーなるんでしょう?どぅぉ~なるんでしょう?

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2009/05/11

7月の台風発生数

 あれよあれよと言う間に皆既日食まであと70日になってしまいました。皆既日食帯が通る海域の気象を色々と調べたものの、仕事に時間を取られてあまりブログに載せることが出来ませんでした。観測地は「某所」に決まったので、観測地を選ぶための情報よりも「台風」が心配になってきました。

 国連の専門機関の1つである世界気象機関の地域特別気象センター(Regional Specialized Meteorological Center)として、東京台風センター(Tokyo-Typhoon Center)が気象庁内にあります。そのWebは気象庁の英文Web内にあり、台風の経路データが公開されています(日本語ページは無いようです)。現在、1951年~2008年までの台風のデータをダウンロードして色々と調べています。

 手始めに1951年~2008年の58年間で、6月に低気圧として発生し、台風まで発達し、7月に熱帯性低気圧または温帯性低気圧になった台風の数と、7月中に発生した台風の数をカウントしました。6月に発生し、6月内に消滅したものは省いています。発生日は台風にグレードアップした日ではなく、台風のもとになった低気圧の発生日です。カッコ内の数字は1999年~2008年の10年間の内数です。

6月中        37個 (6)
7月1日~10日   58個 (10)
7月11日~20日 77個 (12)
7月21日~31日 97個 (16)

 やはり、7月中旬、下旬は多いですね。この10年で以前よりも発生率が増えたとか減ったとかいうことも無さそうです。

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